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06月19日-05号

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  1. 福山市議会 2006-06-19
    06月19日-05号


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    平成18年第2回( 6月)定例会          平成18年第2回福山市議会定例会会議録(第5号)          ────────────────────────2006年(平成18年)6月19日(月) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2006年(平成18年)6月19日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第103号 福山市長期総合計画審議会条例の一部改正について    議第104号 福山市協働のまちづくり事業審査会設置条例の制定について    議第105号 福山市の議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について    議第106号 福山市税条例の一部改正について    議第107号 福山市老人デイサービスセンター条例及び福山市新市老人短期入所施設条例の一部改正について    議第108号 福山市国民健康保険条例の一部改正について    議第109号 福山市保健所及び保健センター条例及び福山市民病院条例の一部改正について    議第110号 福山市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について    議第111号 福山市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正について    議第112号 損害賠償の額を定めることについて    議第113号 新涯大橋補修・補強工事(市道沖野上箕島線請負契約締結について    議第114号 漁港改修工事(田尻漁港)(18-1工区)請負契約締結について    議第115号 (仮称)中央図書館建設工事請負契約締結について    議第116号 (仮称)中央図書館建設電気設備工事請負契約締結について    議第117号 (仮称)中央図書館建設機械設備工事請負契約締結について    議第118号 (仮称)中央図書館建設昇降機設備工事請負契約締結について    議第119号 都市計画道路津之郷奈良津線山手橋架替工事委託契約締結について    議第120号 市道路線の認定について    議第121号 市道路線の廃止について    議第122号 土地区画整理事業による町の区域の変更について    議第123号 新たに生じた土地の確認及び町の区域の変更について    議第124号 町の区域の変更について    議第125号 公の施設(福山市駅西送迎専用駐車場等)の指定管理者の指定について第 3        一般質問第 4 議第127号 財産の取得について第 5 議第128号 (仮称)福山市西部市民センター建設工事請負契約締結について第 6 議第129号 (仮称)福山市西部市民センター建設電気設備工事請負契約締結について第 7 議第130号 (仮称)福山市西部市民センター建設機械設備工事請負契約締結について第 8 議第131号 新涯ポンプ場ポンプ設備工事請負契約締結について第 9 議第132号 千年ポンプ場ポンプ設備工事請負契約締結について第10 議第133号 市道津之郷奈良津線山手橋架替工事委託契約締結の変更について第11 発第  3号 福山市国民健康保険条例の一部改正について ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  大 塚 忠 司      2番  榊 原 則 男      3番  原 田 俊 朔      4番  式 部 昌 子      5番  岡 崎 正 淳      6番  土 屋 知 紀      7番  大 田 祐 介      8番  今 岡 芳 徳      9番  西 本   章     10番  高 橋 輝 幸     11番  中 安 加代子     12番  高 田 健 司     13番  五阿彌 寛 之     14番  千 葉 荘太郎     15番  藤 原 泰 助     16番  塚 本 裕 三     17番  熊 谷 寿 人     18番  池 上 文 夫     19番  高 木 武 志     20番  宮 地 徹 三     21番  瀬 良 和 彦     22番  浜 本 洋 児     23番  神 原 孝 已     24番  桑 田 真 弓     25番  法 木 昭 一     26番  稲 葉 誠一郎     27番  早 川 佳 行     28番  佐 藤 和 也     29番  須 藤   猛     30番  黒 瀬 隆 志     31番  藤 原 照 弘     32番  川 崎   誠     33番  池ノ内 幸 徳     34番  小 川 勝 己     35番  小 林 茂 裕     36番  川 崎 卓 志     37番  藤 井 真 弓     38番  桑 原 正 和     39番  村 井 明 美     40番  徳 山 威 雄     41番  上 野 健 二     42番  小 川 眞 和     43番  蔵 本   久     44番  背 尾 博 人     45番  森 田 泰 元     46番  三 谷   積 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      羽 田   皓  助役      岡 崎   忞  助役      開 原 算 彦  収入役     飛 田 文 悟  企画総務局長  赤 澤   收  企画部長    森 島 繁 樹  企画部参与   坪 倉 憲 一  総務部長    近 藤 洋 児  財政局長    村 上 博 幸  財政部長    橋 本 哲 之  税務部長    山 岡 孝 幸  競馬事務局長  佐 藤 彰 三  経済環境局長  羽 原 敏 雄  経済部長    門 田   均  企業誘致推進担当部長          三 好 正 泰  環境部長    松 浦 良 彦  保健福祉局長  勝 岡 慎 治  福祉総務部長  大 村 康 己  福祉部長兼福祉事務所長          守 山   勉  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健所次長   井 亀   貢  児童部長    若 井 久 夫  市民局長    内 田   亮  市民部長    北 村 仲 夫  人権推進部長  広 本 彰 信  松永支所長   古 志 利 雄  北部支所長   田 中 三 夫  神辺支所長川南まちづくり担当部長          山 田 敏 明  市民病院事務部長小 川 雅 朗  建設局長    堀   径 扇  建設局参事   三 宮   武  建設管理部長  金 尾 芳 和  土木部長    野 田 幸 男  土木部次長   横 山 光 昭  農林土木部長  石 井 副 夫  都市部長    門 田 修 治  建築部長    三 好 信 男  下水道部長   日 下 恒 夫  教育長     福 万 建 策  管理部長    高 橋   茂  学校教育部長  吉 川 信 政  社会教育部長  高 垣 宗 滋  水道企業管理者水道局長          安 達 好 博  業務部長    占 部   實  業務部次長   村 上 俊比古  工務部長    丸 山 高 司  工務部次長   梅 田 圭 吾  代表監査委員  秋 田 和 司  消防担当局長  森 原 英 藏  消防担当部長  岡 田 昭 二  消防担当部長  倉 田 安 生 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    小 川   勇  庶務課長    高 橋 洋 典  議事調査課長  中 島 晴 基  議事担当次長  村 上 博 章  調査担当次長  高 橋 弘 人  書記      檀 上 知 子  書記      小 林 弘 志  書記      藤 井 千代治  書記      石 田   浩  書記      門 田 恭 司  書記      田 中 智 子 ──────────────────         午前10時19分開議 ○議長(小川眞和) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) ただいまの出席議員46人であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小川眞和) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,16番塚本裕三議員及び35番小林茂裕議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第103号 福山市長期総合計画審議会条例の一部改正についてから議第125号 公の施設(福山市駅西送迎専用駐車場等)の指定管理者の指定についてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(小川眞和) 次に,日程第2 議第103号福山市長期総合計画審議会条例の一部改正についてから議第125号公の施設(福山市駅西送迎専用駐車場等)の指定管理者の指定についてまでの23件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 誠友会代表 26番稲葉誠一郎議員。 (26番稲葉誠一郎議員登壇)(拍手) ◆26番(稲葉誠一郎) 私は,誠友会を代表して質問いたします。 質問に先立ち,先日インドネシアで発生した大地震により犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに,心からお悔やみを申し上げます。国内でも,沖縄などで相次ぐ自然災害を目の当たりにし,本市におきましても,より災害に強いまちづくりに取り組むとともに,市民の皆様の防災意識の啓発と緊急時における避難場所の周知徹底が大切であると,心新たにしたところであります。 さて,新たに結成された我が会派は,子どもの夢をはぐくむ市政の実現を念頭に置き,市長の目標とされる,住んでみたい,行ってみたいまち福山を,議会,議員としての役割を怠ることなく,是々非々の立場で行政と協働し,早期に実現できるよう努力していきたいと考えております。 それでは最初に,真の地方自治に向けた諸課題についてお尋ねいたします。 従来,地方公共団体である地方都市が自治体と呼ばれるようになり,最近では地方政府という表現も出てまいりました。地域における行政を自主的かつ総合的に実施するという意味での地方政府という表現であろうと思います。地方分権の推進に伴う都市間競争の本格化が予測される中で,本市も,行ってみたい,住んでみたいナンバーワンのまちを目指して,より魅力あるまちづくりを推進する必要があると思います。 第三次総合計画の将来都市像は,輝く瀬戸内の交流拠点都市個性豊かなばらのまち福山であり,第四次総合計画案の将来都市像では,にぎわいしあわせあふれる躍動都市ばらまち福山であります。福山の特徴や全国のすべての面を網羅した立地条件,都市間競争,道州制を視野に入れた展望ある都市像にすべきではないかと思います。国民,市民のニーズが多様化する中,市長はどのような都市像をお考えでしょうか,具体的にお聞かせください。 その具体を一つ一つ早期に実現することこそ,市長の言われる,行ってみたい,住んでみたいナンバーワンまち福山の実現につながるものと思います。 そのための最初のテーマは,美しいまちづくりであります。景観を考慮した福山のまちづくりについて,景観条例の研究もされているとのことですが,行政による調査研究がどの程度進んでいるのか,現状をお示しください。 そして,本市が誇るべき,次世代に継承するために守るべき景観とは何かという指針を定めるべきではないでしょうか。福山らしい景観とは,福山城周辺の都市景観,芦田川周辺のいやしの親水空間,新市の藤尾の滝や山野の龍頭の滝などの自然的景観,神辺の堂々川砂留などの歴史的建造物の織りなす景観,内海,走島,仙酔島,グリーンラインから見る瀬戸内の多島美など,本市が誇るべき,守るべき景観がいかに多いか,歴史的にも自然的にも恵まれた景観都市であることを改めて認識しなければなりません。本市は景観行政団体でもあり,早急に多くの市民を巻き込んだ景観条例,景観計画の研究,検討,パブリックコメントの募集や,公募委員を含めた景観計画策定委員会の設置などが当面必要と考えますが,御所見をお示しください。 また,先日山野峡山開きに参加したところ,地元では山野峡の水流減少が問題となっており,ふちが浅くなり川の魅力が減ったなどの声もあります。里山の保全,林業振興に一層の力を入れるとともに,県と協力し,より魅力的な河川改修のあり方について,地元の声を聞きながら取り組んでいただきたいと思います。いかがでしょうか。 次に,サンピアについてお尋ねいたします。行ってみたい,住んでみたいナンバーワンのまちを目指す本市において,参考となる調査結果を御紹介いたします。東洋経済新報社の調査,全都市住みよさランキングによると,全国780都市の中で本市は216位とのことです。また,内閣府の調査によると,住んでみたいまちには3つの要素が求められるとのことであります。1点目は,高速道路のインターチェンジまでの距離であります。これについては,福山道路などの幹線道路網の整備により努力されていることは評価するものであります。2点目は,下水道の整備率であります。これも合併地域の整備が今後進んでいくことが見込まれ,評価いたしております。3点目は,公園面積であります。公園といういやしの空間の有無が,住んでみたいまちの要素として非常に重要であるとのことです。 現在,サンピアの今後の利活用が取りざたされておりますが,ばら公園,緑町公園と一体感のあるサンピアについては,市民の利用も多く,収支も比較的よいと仄聞いたしております。本市が主体性を持って後継企業の誘致や跡地活用について支援してはいかがでしょうか。100万本のばらのまちを目指す本市にとって,周辺の公園と一体化したサンピアの利活用については重要な課題であります。取り組みの現状と課題をお示しください。 国による地方交付税削減への対応についてお尋ねいたします。 平成18年度福山市一般会計予算において,基礎的財政収支の黒字化は達成していますが,地方交付税は113億円を見込まれています。財政運営の自律性の見地から,従来から地方交付税による国と地方のもたれ合いが指摘されており,この是正と地方への自立を促す交付税改革が現在国において検討されています。合併特例債などの交付税措置のある有利な起債も活用していかなければなりませんが,現下の社会経済動向をあわせ考えますと,より一層の自主財源確保への努力も必要と考えます。そして,将来的には交付税不交付団体を目指すことが真の地方自治につながるのではないでしょうか,お考えをお聞かせください。 もとより国に対する税源移譲などを強力に要請することも必要でありますが,今後は交付税不交付団体への取り組みを強める自治体と,そうでない自治体との差は顕著になるものと思われます。都市間競争に打ち勝ち,企業誘致などによる持続的自主財源の確保策についての御所見をお示しください。 次に,市職員の綱紀粛正についてお尋ねいたします。 今後ますます地方分権が進むことにより,地方自治体の職員の綱紀粛正の徹底と,より一層の資質向上は急務であります。先日,下水道工事において多くの不適切な事務処理などが報告されました。さらに,そのほかの土木工事についても調査を進められるとのことであります。今後の調査になお数カ月かかるとのことでありますが,時間がかかり過ぎではないかとの市民から厳しい批判を受ける事態が予測されます。 今回の下水道工事の調査におきましても,職員からの自発的な報告があったやに伺っております。今後も,職員の良心に期待し,不適切な事務処理があれば一日も早く発表することが市民への信頼回復の近道であります。早期に全容を解明し,内発的な自浄作用を促す方策を確立すべきと考えます。取り組みの具体をお示しください。 個人情報保護についてお尋ねいたします。 IT化の進展に伴い,行政,民間を問わず,コンピューターやネットワークを利用して大量の個人情報が取り扱われるようになりました。こうした個人情報の取り扱いはますます拡大し,その情報としての価値及び重要性は飛躍的に高まってまいりました。一方で,個人情報が本人の知らないうちに利用されるようなプライバシーの侵害が懸念されるため,福山市では平成2年10月1日個人情報保護条例を,国においても昨年4月個人情報保護に関する法律が全面施行されました。 この法律では,個人情報を事業のために取り扱う事業者に対し,個人情報の利用目的の特定,適正な取得,安全管理措置,本人からの要請や苦情に対応することなどが義務づけられています。これにより,国や地方自治体だけでなく,民間事業者にも罰則を伴った法律による規制が実施されることになり,個人情報保護への期待は高まりました。 しかし一方で,必要とされる個人情報の提供が行われなくなったり,学校の連絡網や各種団体などの名簿の作成が一部で中止されたりするなど,過剰に反応しているようにも思えてなりません。個人情報の有用性に配慮しつつ,個人の権利利益を保護するという法律の目的からしていかがなものかと思慮いたします。現在,福山市として個人情報にかかわっての現状をどのように把握しておられるのか,お考えをお示しください。 日本司法支援センター法テラスの誘致についてお尋ねいたします。 市民に身近な司法として,市民に相談機関を無料で紹介する窓口業務や,国選弁護,弁護士費用の補助など,総合的な法的サービスを提供する日本司法支援センター愛称法テラスの業務が10月開始と聞いております。 本市においても,市民よりさまざまな相談が生活相談課消費生活センターに寄せられておりますが,その件数や傾向についてお示しください。 また,法律相談については,福山地区弁護士会の当番2名が週1回半日の無料市民相談を実施しており,1週間前に電話の受け付けが開始されると聞いております。ただし,18枠ある相談枠がものの15分で埋まってしまうと仄聞しております。相談件数や内容について把握されておられましたらお示しください。 このように,市民が身近に法律問題の相談を寄せることのできるメリットを享受するために,本市においても法テラスの誘致について検討されてはいかがでしょうか。福山地区弁護士会も誘致に向けて積極的な活動を行っていると仄聞しております。御所見をお示しください。 選挙啓発についてお尋ねいたします。 近年,ほとんどの選挙において投票率が低下しております。市民の政治離れという一言では済ますことのできない状況だろうと思います。来春の統一地方選挙に向け,特に若者の政治に対する関心を高める必要があるのではないでしょうか。先日開催された若者フォーラムで出された意見と,その対応策についてお示しください。 また,総務省作成選挙啓発ショートムービーは大変おもしろく,若者の政治に関心を高めるきっかけづくりになると思います。市内の学校での上映に取り組まれてはいかがでしょうか。 さらに,小中学校における児童生徒による生徒会などの自治組織は,本当の意味での自治とはやや遠く,学校における自治の概念の教育について,再度検討する必要があるのではないでしょうか。例えば,以前取り組まれた本会議場を使った子ども議会を再度実施されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 移植医療への理解と促進についてお尋ねいたします。 全国約25万人の人工透析者のうち,腎移植待機登録患者は約1万3000人おられます。腎移植の件数が伸び悩んでいる原因の一つに,腎臓提供者の減少があります。平成7年に臓器移植法が施行されて,従来の心停止下での臓器提供に加えて脳死での提供も可能になりましたが,マスコミ報道の過熱と同時に,多くの誤解や勘違いも多発し,従前から行われていた心停止下での臓器提供件数までもが減少してしまいました。 移植医療は,提供する側も提供される側も正しい知識を持って,先入観や風評などに惑わされないことが大切です。行政としても移植医療に対する正しい知識を広める取り組みを検討されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 また,移植医療の推進にはドナーカードの普及も重要課題であります。ドナーカードには臓器提供を拒否する項目もあり,カードの普及が臓器提供の押しつけになることはありません。カードの普及については,コンビニのレジなど民間に頼っている側面も大きく,普及率はまだ10%台ではないでしょうか。近年問題となっている渡航移植,とりわけ中国人死刑囚からの移植は国際的問題に発展しており,取り組みがおくれているという批判は免れません。移植医療は相互扶助で成り立っていると言っても過言ではありません。その結果として,多くの移植待機患者が健康を取り戻し,再び社会に貢献することが望まれます。カード普及の具体について,方策をお示しください。 さらに,医療費について言えば,平均寿命の延伸に伴い,透析を必要とする患者数と期間は増加の一途をたどっております。透析患者1人当たりの医療費は年間約600万円であり,本市の国保財政を圧迫する一因になりつつあります。その抜本的解決,治療は,移植医療の推進と考えます。本市における透析患者数と,国保医療に及ぼすおおよその影響額についてお示しください。 農業振興についてお尋ねいたします。 我が国における食糧自給率の問題は極めて深刻であり,本市においても抜本的な対策が急がれるところであります。特に,担い手の問題と特産品の開発が課題と考えます。担い手については,今後団塊の世代の大量退職の受け皿としての農業従事者増を図るために,現在園芸センターで取り組まれている農業担い手研修事業を,県や農業団体と連携して抜本的に拡充を検討されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 また,福山の風土に合い,関西・関東地方の市場で評価を受ける特産品の開発,推奨をすることにより,収益性の高い農業への取り組みが必要と考えます。今後の取り組みの具体をお示しください。 さらに,芦田町,新市町で大規模な圃場整備,水路整備などの村おこし事業が行われつつあるところですが,費用対効果の見込みについてお尋ねいたします。投資する経費に見合う収益を上げることのできる農産物は,何を見込んでおられますか。担い手については,どなたに,どのような手法でやっていただくと考えておられますか。完成後の利用計画についてお示しください。 その反面,中山間地の耕作放棄地の拡大は急激に広がっており,農地集約の困難地域への対応も急がれます。近年広まっているスローライフの志向により,田舎暮らしを望む都会人を積極的に受け入れてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 コイヘルペスについてお尋ねいたします。 5月6日,芦田川水系から回収された死亡コイからコイヘルペスウイルスが検出され,今日までに1万匹を超える死亡コイが回収されたとのことです。幸い,コイヘルペスウイルスは人間に感染することがなく,大きな混乱には至っておりませんが,芦田川水系にてこれほどの大量感染は大きな問題であると言えます。 原因は芦田川の水質の悪化による大量感染との見方もありますが,芦田川水系におけるコイの大繁殖は自然の枠組みを超えており,養殖業者による不要なコイの放流や地域の河川浄化のシンボルとして放流されたコイが繁殖した結果,野生のコイよりも耐性が低いコイがふえ,ウイルス感染につながっているのではないかとの意見もあります。コイは雑食性で,大量繁殖はブラックバスと同様に生態系のバランスを崩すため,今後は安易な放流は慎まなければなりません。 このたびのコイヘルペス大量感染からどのような教訓を得て,今後どのような対応につなげるのか,御所見をお示しください。 市民病院についてお尋ねいたします。 救命救急センターが開設され1年が経過し,ヘリポートなどの整備も終わり,神辺診療所も加わりました。平成17年度の総括と新体制における抱負をお聞かせください。 また,病院機能評価の受審にも取り組まれ,患者サービスの向上に努められていることは評価するものであります。さらなる市民の病院に対する信頼を高めるための方策,取り組みをお示しください。 三次救急医療については,1年間の実績とそれに伴う費用対効果を示し,今後の見通しをお聞かせください。 また,救命救急担当スタッフの体制充実は厳しい状況であるとのことでした。現在の医師,看護師の人員,またローテーションの体制など,現状をお知らせください。 市民病院は,基本方針に,効率的な経営管理と自立した健全経営を上げておられます。平成17年度は3億4000万円程度の赤字の見込みと報告がありましたが,平成18年度診療報酬改定に対する影響額をどの程度見込んでおられますか。また,その減収対策にどのような方策を講じられているのか,御所見をお示しください。 競馬振興策についてお尋ねいたします。 平成17年度は単年度収支約5100万円の黒字と報告がありましたが,入場者数及び売得金の下げどまりには至っておりません。先日も競馬場を視察しましたが,来場者の多くは中高年の男性であり,抜本的なファン層の拡大を図らなければ,競馬事業の将来には一抹の不安を感じました。新たなファン層の拡大には,市民に競馬場に競馬以外のイベントなどで来場していただき,競馬場に親しむきっかけづくりをしてはいかがでしょうか。これまでも,NHK連続ドラマ,ファイトのロケの誘致や,わくわくビジョンを使ったサッカーワールドカップの中継なども検討されたと仄聞しております。広く市民に競馬場の有効活用について意見を募集し,開かれた競馬場を目指されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 また,競馬場はギャンブル場と感じる世代もあり,売り上げの伸びているIT世代をターゲットとしたインターネットによる在宅投票について,一層啓発を行ってはいかがでしょうか。ネットバンク投票,D-net,インターネット方式による投票など,各種投票方式の啓発策について今後の予定があればお示しください。 福山女子短期大学についてお尋ねいたします。 短大を4年制大学に発展改組していくことは,本市の将来にとって大きな意味があるとのことですが,短大にせよ,4年制大学に移行するにせよ,しっかりとしたビジョンを示す必要があると考えます。地元要望にこたえる魅力ある学校づくりも必要でありますが,それとともに,市外より学生を集め,卒業後は本市に就職してもらうことが,行ってみたい,住んでみたいまちというキャッチフレーズに合致するものであります。そのようなビジョンを持って,学部学科の選考については既存の学科の枠にとらわれず,新たな視点で学部学科の選定を心がけるべきではないでしょうか,御所見をお示しください。 子どもの安心・安全対策についてお尋ねいたします。 幼い子どもが犠牲となる痛ましい事件が後を絶ちません。犠牲になられた方々に心より御冥福をお祈りいたします。 本市においては,それぞれの学区で老人会を中心とした地域の方々に,子どもたちの下校時の安全対策に御協力をいただいておりますことに感謝を申し上げます。 4月に全児童に防犯ブザーを配付し,その効果が期待されるところです。しかし,ブザーの警報音に対する市民の認知度は低く,防犯ブザーが鳴っていても,それが防犯ブザーの警報音であるという認識ができていないように感じます。多くの市民が早期に認識し,いざというときに迅速な対応ができるよう,周知を図るべきと考えますが,御所見をお示しください。 6月1日より道路交通法が改正され,自転車の片手運転が禁止となりました。中学生の通学に当たり,雨天時のかっぱについては,反射材の有無やさまざまな素材や色,デザインのかっぱがあるとのことです。教育委員会の指導はどのようになっているのでしょうか。 これから水難事故が多発する季節を迎えるに当たり,子ども,保護者,教職員も含めて,着衣泳の講習会などに積極的に参加する必要があると考えます。さらに,実践的な川の指導者講習会RAC「川に学ぶ体験活動協議会」や,プロジェクトWET「Water Education for Teachers」教師のための水に関する教育プロジェクトの略であり,教育活動を通じて水や水資源に対する認識,知識,理解を深め,責任感を促すことを目標として開発された水に関する教育プログラムに本市教職員も参加し,積極的な水辺の自然体験活動を行うとともに,水難事故の防止に最大限の知識と技術を身につける必要があると考えますが,御所見をお示しください。 さらに,高知市教育委員会では,学校現場での紫外線対策に積極的に乗り出しており,環境NGO代表を講師とした教員研修や,プールサイドへのテント設置,UVカット帽子の推奨などに取り組んでいると仄聞しています。本市においても,子どもたちの健康を第一に考え,紫外線対策により積極的に取り組む必要があると考えますが,御所見をお示しください。 山野峡を活用した自然体験学習への取り組みについてお尋ねいたします。 数年前に休校となった山野北小学校の有効活用の声が地元であると仄聞しております。御存じのように,山野峡は本市が誇るべき清流と豊かな野山があり,本市の貴重な財産と言えます。そのような財産を子どもたちの健全育成に利用することは,地元の活性化にもつながり,一石二鳥であります。子どもの林間学校の拠点となるよう山野北小学校を整備してはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 子どもの食育についてお尋ねいたします。 早寝,早起き,朝御飯と言われるように,生活リズムと食生活を正すことの必要性が近年強調されています。私たちはいま一度戦後の食生活の歩みをしっかり振り返ってみてはいかがでしょうか。現状の一要因に,食糧の輸入増加や季節感の減少により食が家庭から離れ,企業依存の方向へ誘導されてきた経緯があります。また,総菜販売店などの増加により,食卓からおふくろの味が薄れ,食品汚染なども進み,心と体と社会の健康が損なわれてきた側面は否定できません。 高知県南国市では,地元農家の協力を得て,児童が作物を育て学校給食に取り入れるという取り組みの中で,給食の残菜ゼロを実現している学校が出てきています。子どもの五感に働きかけ,土に触れ命を育てる実践は,各地でふえてきているようです。このような取り組みを広げるには行政の財政支援や人材支援が必要です。試験的に特定の学区で取り組まれてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 また,食育は食糧自給率の問題にも大きな影響を与えます。南国市が農業委員会の提案に基づいて地元産米を使った米飯給食に踏み切った際には,学校の各教室に炊飯器を設置したそうです。給食で食べる御飯を実際に炊いてみせ,炊き上がりの香りをかいでもらうなどして,子どもたちの米飯に対する関心を高め,消費拡大に結びつけたとのことです。本市においても,地産地消の推進事業とタイアップして,給食材料の積極的な地元食材の導入と,試験的に教室への炊飯器の設置を検討してみてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 最後に,教科書選定についてお尋ねいたします。 公立学校の教科書の採択に当たっては,マスコミでも報道されたようにさまざまな議論がありました。本市においても,教科書を一定期間展示するなどの配慮をされておられましたが,採択されるまでの経緯についてお示しください。 以上で,私の第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) (羽田 皓市長登壇) ◎市長(羽田皓) 誠友会を代表されました稲葉議員の御質問にお答えいたします。 初めに,将来都市像についてであります。 本市は,高速交通網の結節点としての拠点性が高く,港湾機能など物流拠点としての利便性を有しており,また,特色ある技術やノウハウを持つオンリーワン・ナンバーワン企業の集積,豊富な観光資源など,多くの地域資源を有しております。 近年,社会経済情勢は大きく変化し,中心市街地を初めとした都市の活性化や都市基盤の整備,急速な少子高齢化や資源循環型社会の形成,さらには合併に伴う一体的なまちづくりへの取り組みが必要となってきております。 こうした中,本市が将来にわたって持続的な発展を遂げていくためには,なお多くの課題を克服していかなければなりません。引き続き,名実ともに備後の中核市にふさわしい活力と魅力あるまち,豊かさが実感できるまちへと飛躍させてまいりたいと考えております。 次に,美しいまちづくりについてであります。 福山市におきましても,良好な景観形成を図るため,総合的な施策が必要であると認識しております。景観条例につきましては,市域全体を対象に,歴史景観,文化景観,自然景観等の景観資源を調査をし,地域の特性に応じた内容を研究してまいりたいと考えております。なお,計画の策定に当たりましては,各界からの幅広い意見を伺う必要があり,その方法につきましても検討してまいります。 次に,山野峡の河川についてであります。 山野峡を流れる小田川は,広島県が管理する自然が残された河川であります。河川整備につきましては,地元からの具体的な要望に基づき,県に検討していただくよう働きかけてまいります。 次に,サンピア福山についてであります。 サンピア福山の施設等の今後の利活用につきましては,現状の施設用途及び機能が維持され,良好な居住環境が維持,保全できるよう,独立行政法人年金・健康保健福祉施設整理機構に対し,要望を行ってきたところであります。現時点では,処分方法等につきましては明らかにされておりませんが,時価で一般競争入札により処分することとされておりますので,今後の動向を見守っていきたいと考えております。 次に,地方交付税への対応についてであります。 地方固有の財源である地方交付税制度について,今,国において縮減の方向で議論されております。国から地方自治体への役割分担に応じた確実な税源移譲など,地方自治体が真に自立できるための改革を進めることにより,地方交付税に依存せず,健全で安定した財政運営を進めていくこともできると考えておりますが,現状においては,年度間による財源の変動等に対応し,安定した一定水準の行政サービスを提供するためには,セーフティーネットとしての地方交付税の財源調整機能の役割は大きいものがあると考えております。 また,自主・自立のまちづくりを進め,本市が将来にわたって持続的な発展を遂げるためには,自主財源の確保は重要であります。このため,引き続き行財政改革に着実に取り組むとともに,市税を初めとした各種収入金の一層の収納率向上に加え,企業誘致を初めとした産業振興による税財源の拡充,基金の造成と有効活用を図ることなどにより,自主財源の安定的な確保に努めてまいります。 次に,市職員の綱紀粛正についてであります。 このたびの下水道工事における問題は,市全体の信用を著しく傷つけるものであり,本件を,コンプライアンスの理念が組織的に不十分であったことから,個人の問題としてだけではなく,行政組織全体の問題として受けとめているところであります。このたびの調査は,現状を的確に把握をし,今後の適正な事務執行に生かそうという意思統一のもと,組織を挙げて早急に実施することとしております。今後,職員一丸となって適正で公正な事務執行に努めてまいります。 次に,個人情報保護についてであります。 本市では,1990年平成2年に基本的人権の擁護を目的とした個人情報保護条例を制定して以来,行政はもとより市民,事業者と一体となって個人情報保護に取り組んでまいりました。この間,市民の個人情報に関する重要性の認識が高まり,社会活動や日常生活などさまざまな場面で,相互に基本的人権を尊重する意識が醸成されてきているものと考えております。 こうした中,個人情報保護法が全面施行されましたが,この法律についての理解が十分でないことに起因した事象が起きていることも承知をいたしております。個人情報の収集等に当たっては,利用の目的を明確にした上で,その目的達成に必要な最小限の範囲で本人から直接収集することなどが原則であります。引き続き,個人情報保護条例の趣旨を踏まえ,市民への啓発と制度の厳格な運用に努めてまいる考えであります。 次に,日本司法支援センターについてであります。 まず,2005年度平成17年度における生活相談課の相談状況でありますが,市行政に対する陳情,要望が154件,家庭生活等にかかわる相談が192件,交通事故相談が533件,その他外国人からの相談も多く受けております。 次に,消費生活センターにおける相談件数は1万516件で,架空請求にかかわるものが全体の34%を占め,新たな手口としてワンクリック詐欺や融資保証金詐欺等が見られます。 次に,法律相談についてでありますが,昨年4月より2週間前からの受け付け方法に変更し,消費生活相談員による事前調整も実施した結果,週によっては数日前においても予約可能な状況であります。昨年度の相談件数は767件で,離婚や相続の内容が多く,39%を占めております。 次に,日本司法支援センター法テラスの誘致についてでありますが,県庁所在地を基本とし設置される方向であります。本市への設置については,人口規模や相談件数等の要因から困難な状況にありますが,関係機関と連携をし取り組んでいるところであります。 次に,選挙啓発についてです。 最近の各種選挙における投票率の低落傾向の大きな要因として,若者の政治離れや無関心が上げられております。若者フォーラムは,選挙や政治等に関し意見を交換し合う中で政治意識の高揚を図る場として,毎年開催をしております。出された意見としては,投票所の整備や期日前投票に関すること,候補者に関する情報提供など,さまざまな意見が出されました。今後,これらの意見を踏まえるとともに,啓発教材の工夫など,効果的な啓発活動に努めてまいります。 教育機関との連携につきましては,現在,早い時期から選挙に対する意識を醸成していくために,児童・生徒会役員選挙等への選挙機材の貸し出し,模擬投票等の選挙出前講座の実施,明るい選挙ポスターの作品募集などを行っているところであります。また,子ども議会については,過去取り組まれた経緯もあり,今後研究をしてまいります。 次に,移植医療への理解の促進についてであります。 まず,移植医療に対する正しい知識の普及につきましては,市のホームページにおいて臓器移植についての情報の提供と市民への協力をお願いするとともに,公民館や図書館など公的施設へのポスターの掲示や,パンフレットによる啓発に努めているところであります。 また,臓器提供意思表示カードにつきましても,公共施設の窓口はもとより,医療機関や学校からの要望に応じ配布するとともに,成人式においてカードを配布し,普及に努めているところであります。今後とも,関係機関と連携を図る中で,あらゆる機会を活用し,啓発に努めてまいります。 次に,本市における透析患者数と国保医療に及ぼす影響でありますが,患者数及び医療費に対する影響額の推計は困難であります。 次に,農業振興についてであります。 まず,農業担い手研修でありますが,団塊世代の定年退職者など,非農家であっても就農希望の方があると予測されることから,より多くの市民が受講できる研修のあり方について検討する必要があると考えております。 次に,特産品についてであります。現在,本市では21品目の農産物をふくやまブランド農産物として認定しておりますが,特にクワイ,ブドウなどは全国に出荷され,好評を得ています。引き続き,福山の特徴を生かした特産品の振興を図ってまいります。 次に,芦品地区の村づくり事業についてであります。営農意欲の高い地域内の農家を中心にして担い手を育成し,収益性の高いアスパラガスの生産拡大やこだわり米の生産など,付加価値のある農業を展開する事業を目指しております。 次に,遊休農地についてでありますが,関係機関と連携をし,新規就農者等への農地のあっせんの仕組みづくりに取り組む考えであります。 次に,コイヘルペスウイルス病についてであります。 本年5月以降今日までに1万匹を超えるコイを回収,処分いたしました。回収作業を通じ,関係機関との連携,市民との協働,組織横断的な活動の重要性を再認識したところであります。引き続き,コイの回収及び他の河川への蔓延防止を,防ぐための市民啓発を行ってまいりたいと考えております。 次に,市民病院についてであります。 これまで取り組んでまいりました整備事業については,2004年度平成16年度末に本体部分の増改築事業は完了し,昨年度のヘリポート整備事業に続き,本年度中には駐車場及びリハビリ公園の整備も終える予定であり,おおむね計画どおりの進捗状況となっております。 運営体制につきましては,今後とも医師の確保に努めるとともに,救命救急センターを核とした急性期医療の充実と,地域の中核病院として高度医療を提供する中で,患者サービスの向上を図ってまいります。 三次救急医療につきましては,現在救命救急センターの収支の整理をしておりますが,2001年度平成13年度の全員協議会にお示しをいたしました2005年度平成17年度の赤字幅1億9500万円は,縮小できたものと考えております。 また,センターのスタッフにつきましては,医師の確保は依然厳しい状況にありますが,看護師は発足時の48名から61名に増強し,充実した看護に努めております。 2006年度平成18年度の診療報酬の改定につきましては,社会保障審議会において過去最大の平均3.16%のマイナス改定が示されました。市民病院においては,外来部門への影響はあらわれておりませんが,急性期入院加算などが廃止されたことにより,入院部門に平均改定率を超える影響が出ております。現在,内容をより詳細に分析しているところであり,今後,各部門ごとの経費節減はもとより,現在段階的に開発を進めている物流システム等の有効活用を図るなど,健全経営に向けて一層の取り組みを進めてまいります。 次に,競馬事業についてであります。 競馬事業の振興策につきましては,これまでも福山市営競馬振興中長期基本計画に基づき,市民に親しまれる競馬場を目指し,ファン感謝デー等でのイベントや毎日曜日のポニー乗馬体験,街頭でのチラシの配布など実施しているところであり,引き続き新たなファン層の獲得に向け,鋭意取り組んでまいります。 また,インターネットなどを活用した在宅投票については,市のホームページも活用しPRに努めるとともに,本年度から,実況中継に加え,新たに予想紙記者による解説も取り入れるなど,インターネットライブ中継の内容充実にも努めているところであります。引き続き,D-net会員数の拡大と売り上げの増加に向け取り組んでまいります。 次に,福山市立女子短期大学についてであります。 本市が備後の中核市として発展していくためには,地域の総合力を高めていくことが必要であり,現在福山市立短大の4大化へ向けた課題の検討を行っているところであります。 学部学科の選定につきましては,市民にとって魅力があり,地域の発展に貢献できることや,特色があり全国へ発信できるものであることなどの視点を持って検討をしていく考えであります。 教育行政につきましては,教育長から答弁をいたします。 以上で,誠友会を代表されました稲葉議員の御質問に対する答弁といたします。 (福万建策教育長登壇) ◎教育長(福万建策) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,子どもの安心・安全対策についてであります。防犯ブザーの警報音がどのようなものか知っていただくために,テレビ番組いきいき福山や,地域ボランティアを対象とした防犯講習会の中で,実際の警報音を流すなどして周知してきたところです。また,学校と町内会が連携をし,会合などで警報音を実際に鳴らし,協力をお願いしている学区もあります。今後とも,啓発に努めてまいります。 雨天の際の自転車による登下校については,これまでもかっぱ着用について指導をしてきたところですが,今回の道路交通法施行細則の改正に伴い,改めて指導の徹底を図ったところです。なお,かっぱについては,素材やデザインなどは特に規定を設けておらず,個人の判断によるところであります。 水による被害の防止については,教職員を対象に,水泳の実技指導講習や心肺蘇生法実技講習会を毎年開催しているところであります。また,着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方については,小学校5年生以上の体育で取り扱うことができるとされており,多くの学校で実施いたしております。 紫外線対策については,2003年平成15年に紫外線の体への影響やその対策を示した指導用パンフレットを作成し,配布したところです。また,プールにおいては,各校の状況に応じ,テントを設置するなどの対策を講じているところであります。引き続き,必要以上の紫外線を浴びないよう安全管理に努めてまいります。 次に,山野峡を活用した自然体験学習への取り組みについてであります。学校におきましては,ふれ愛ランドなどの宿泊施設を活用した自然の中での共同生活の体験や各学校の特色を生かした農業体験,自然環境保護体験などを実施し,心を鍛え,豊かな感性をはぐくむことに取り組んでいるところであります。 本市の貴重な自然環境資源である山野峡を控えた山野北小学校は,学校教育施設としての制約の課題もありますが,地元の意向を踏まえる中で,地元町内会に管理をお願いし,グラウンド,屋内運動場などについて利用していただいているところであります。今後も,これまでの地域からの要望,思いを十分受けとめる中で,地域の特性を生かした施設として有効活用できるように,引き続き検討してまいる考えであります。 次に,子どもの食育についてであります。食べ物に対する関心と理解を深めるため,生活科,総合的な学習の時間において,季節の野菜づくりや地域の特産物を栽培する体験活動に取り組んでいるところです。また,昨年度,特定の学区ではありますが,クワイ給食実施日に生産者,納入業者,農協関係者を学校に招き,クイズ,講話,調理実習及び試食会等を開催いたしました。このような体験活動を通じて,収穫までの生産者等の苦労,努力を知り,食べ物の大切さを学んでおります。 次に,学校給食における地産地消の取り組みについてであります。ふくやまSUNブランド商品のうち,特にカキ,ブドウ,クワイ等は収穫時期に合わせて給食献立に導入いたしております。また,ホウレンソウやニンジン等,他の野菜類においても,可能な限り市内産農産物の納入を依頼し,地産地消の推進を図っているところです。さきの本会議で他会派からの質問にもお答えしましたように,米の購入先につきましては,さまざまな課題を整理する中で取り組んでまいります。 さらに,米をおいしく食べるために,調理実習の中で,米の栄養,米のとぎ方,炊き方等についても学習をいたしております。米飯給食に対する関心を高め,残さずおいしく食べる食育指導に,家庭と連携する中で取り組んでまいります。 次に,教科書選定についてであります。公立小中学校用教科用図書は原則4年ごとに,それから障害児学級用及び高等学校用教科用図書は毎年採択することが法的に定められているところです。本市教育委員会は,教科用図書採択の基本方針及び要綱に基づき,適正かつ公正に採択を行っております。 その手続については,選定委員会が教育委員会からの諮問を受け,調査員に対して調査研究する観点を示し,調査研究を依頼します。調査員は,専門的な調査研究を行い,結果を選定委員会に報告いたします。あわせて,教科書見本を教科書センターに展示するとともに,市民へのアンケートも実施いたしております。最終決定は,選定委員会の答申やアンケートによる市民の意見を踏まえ,教育委員会の責任において厳正に審議し,採択いたしております。 以上であります。 ◆26番(稲葉誠一郎) 御答弁をいただきましてありがとうございました。 まず最初に,選挙啓発の項目で,ショートムービーについての御意見というのが答弁がなかったように思うんですが,私の答弁の聞き漏らしだったら済いませんが,答弁があればもう一度お願いをしたいと思います。 それと,個人情報保護のことでございますが,先日個人情報保護審議会にも出て傍聴させていただきました。行政で扱う個人情報の保護に対しては,大変特段な注意をされて,大変いいことだなという感じを持ちました。しかし,一方,守ることも大切ではあるんですが,他都市においても,福山がどうなんかということも数点に絞ってお伺いしたいんですが,民生委員の方にひとり暮らしの高齢者や障害者の方の情報提供がしにくくなったとか,地域自治会や防災会で災害時に支援が必要となる防災弱者の名簿もつくれなくなったというような事例もあるようです。福山市においてはそのようなことはどうなっておるのかということ。 それと,私が今一番実感しておるのは,教育委員会,学校にかかわってなんですが,今学校のクラス名簿というのがほとんどの学校でできていないんじゃないかと思います。私も小学校の子どもが2人,中学校の子どもが1人おりますが,実はクラスの名簿というのがありません。これ,特に小学校の小っちゃい子どもなんかが,学校で約束して,公園で待ち合わせをして遊ぶと。たまたま友達の家へ行って,ジュースをごちそうになったんよ,ケーキをごちそうになったんよということを聞いても,お父さん,お母さんに礼を言おうと思うても相手の住所もわからん,電話番号もわからんような状況なんです。こういうことでは,今,協働のまちづくり,地域で頑張っていこうというときに,子ども同士,また保護者同士の仲といいますか,それが希薄になってくるんじゃないかという気が一ついたしております。 名簿の作成に当たっては,大変気を使わにゃいけんということもわかっておりますし,ことしの2月ぐらいですかね,文科省からも名簿の作成に対する通達が来とるんじゃないかと思うんですが。やはりつくり方というものをよく考慮されて,今の思いというのは名簿をつくらない方がいいという思いに傾きつつあるんじゃないかと思います。卒業アルバムにも,住所も何も載っていませんでした,ことしの小学生の卒業アルバムに。その点について,教育委員会としてどう思われるかということと,個人情報を担当される課としてどういう意見を持っとられるかということを,改めてお伺いをしたいと思います。 2点目は,移植医療に関することなんですが,ドナーカードなんかも成人式で配ったりとかということで,そういう努力をされてるというのはよくわかることです。私も関係しとる団体でドナーカードを登録しようということで一生懸命やっております。しかし,ドナーカードを登録しても,今の現状で何が課題があるかというと,私もドナーカードへ登録をしておきながら,いざ自分の親,女房,子どもが提供できるような状況になったときに,本当に亡くなった身内にメスを入れて提供できる勇気があるかなということが,これが一番の課題であろうと思います。 一つには,角膜の移植,これは以前は眼球を全部とりょうたんだろうと思うんですが,今ごろは簡単に,器材を使えば目を全部とらなくても角膜だけをとれるような状況になっとるというのを僕も最近になってそういうことを知りました。そういう意味では,もっとドナーカードの普及だけじゃなくて,ドナーカードを普及した後の,本当に提供できる状況の意識づくりというものをもっと幅広く市民の方に啓発できる状況ができたらなという気がするんですが,その辺の思いをお聞かせをいただきたいと思います。 3点目は,村おこし事業のことなんですが,アスパラガスなどをつくってという話です。本当に,地産地消で,関西・関東方面に出荷できてという思いはいいと思うんですが,今農家の方というのはいろんな意味で大変厳しい状況に置かれとると思うんです。なかなか採算が合わん,仕事は朝早うから大変だということで,なかなか取り組みが大変だろうと思うんです。その中で,これだけの広さの圃場を整備されるということは,やはり将来に向けて担い手の方々がその圃場を使ってどれだけ採算が合うことができるかなということを,もっと具体的な案を出していっといてあげないと苦労するだろうと思うんです。そういう具体案があれば,いま一度お聞かせをいただきたいと思います。 最後に,4点目なんですが,教科書の採択に当たって,本当に厳正に選定はされたんだろうと思います。単純な質問なんですが,福山中学校の使用教科書と他の公立中学校の使用教科書が,理科と英語で違う教科書を使われているんじゃないかなということです。それぞれの特色ということがあるのかもわかりませんが,なぜ福山中学校と他の公立中学校との教科書が違うのか。 また,特に英語においては,公立の小学校で使われてる英語の教科書というのは採択率が全国的にも低いんじゃないかということですが,この教科書の採択に当たって,福山市はこういう思いでこれを選んだんよということがあればお聞かせをいただきたいと思います。 以上5点,よろしくお願いします。 ◎企画部長(森島繁樹) 個人情報の保護と名簿作成にかかわって,再度の御質問でございました。 名簿を作成するということは,どういった場合におきましても個人情報を収集するということになりますので,個人情報保護条例によりまして一定の要件がございます。先ほど市長も御答弁申し上げましたように,個人情報を収集しようとする場合は,個人情報の利用目的を明確にした上で,必要最小限の範囲内で適正に行う必要がございます。また,本人から直接収集しなければなりません。本人以外から収集できる場合もございますけども,それは本人の同意があるときとか,法令などの定めがあるときとか,人の生命,身体,財産,その他の利益に対する危険を避けるため,緊急やむを得ないと認められるときなど,厳密な制限がございます。 このことは,行政だけでなく,条例によりまして市民の責務規定に定めてありまして,市民は個人情報の重要性を認識するとともに,相互に基本的人権を尊重し,個人情報の保護に努めなければならないとありますので,必要性のある名簿作成については,先ほど御質問で例えておっしゃられましたようなことを含めまして,各種の団体におかれましても,今申し上げましたような収集の原則を守っていただいて,名簿の必要性,名簿に記載する個人情報の項目,名簿を持つ範囲,名簿の適正管理について検討していただいて,それぞれの該当者の方の同意を得た上で作成されることが必要でございますので,市においてもそうした啓発に努めているところでございますので,よろしくお願いをいたします。 ◎学校教育部長(吉川信政) クラス名簿あるいは緊急連絡網等についてでございますが,学校も同様に個人情報保護条例の実施機関に位置づけられております。同様の考え方でやっておりますが,特にクラス名簿,緊急連絡網等々につきましては,配付時の配慮として,印刷は必要部数に限ることなど,あるいはまた配付先においても適切な保護管理が行われることなど,そういったこともあわせて指導させていただいているところでございます。 それから,教科書についてでございますけれどが,市立中学校の教科書につきましては,市立高校は6年間で連続的な指導を行っているとこでございます。したがいまして,そこにつきまして6年間のカリキュラムでもって実践的コミュニケーション能力の基礎を培うというふうな形で,コミュニケーション科を設けております。また,理科,数学におきましては,理数探究というふうな教科も実施しているとこでございます。そういうふうなことを勘案しまして,福山市立中学校と他の中学校については,教科書の採択において違う教科書を採択しているとこでございます。 ◎保健所長兼保健部長(田中知徳) 移植医療にかかわりまして,臓器提供ができるような意識づくりの啓発についてのお尋ねであります。 議員御指摘のように,確かにドナーカードの普及とともに,さらに臓器が提供できるような意識の啓発につきましては,移植医療にかかわっての正確な知識,正しい理解を市民の皆様に進めていくように,今後ともドナーカードの普及とともに努めてまいりたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ◎助役(開原算彦) 選挙啓発にかかわりまして,総務省が作成したショートムービーを活用するようにという御質問に対して,答弁漏れではないかということでございました。市長,先ほど啓発教材の工夫など効果的な啓発活動に努めてまいりますというふうに御答弁申し上げておりますので,答弁漏れではございませんので,申し上げておきたいと思います。 なお,総務省が指定するショートムービーに限らず,啓発教材は啓発をしていく上で重要な柱でございます。そういう意味で,このムービーに限らず,幅広く啓発教材については検討もし,工夫しながら対応していくということで考えておりますので,よろしくお願いします。 ◎経済部長(門田均) 芦品地区の村づくり事業についてでございます。 この事業につきまして,農業の経営の高度化,高収益化,こういったことを図ろうとするものでございまして,これの支援ということでありましたけれども,まず,流通面で申しますと,ふくやまブランドSUNにつきまして,市内の店舗でアンテナショップをお願いをいたしまして,特設コーナーを設けて,ふくやまブランドの販売の推進ということで取り組んでおります。 また,担い手という面で申し上げますと,担い手につきましては,今後の大量の退職者,こういったことの就農の意欲ということを考慮して,担い手がふえるような対策について今後取り組んでいきたいというふうに思っておりますし,また,農地の集積化ということで,遊休農地の紹介,あっせんなどもする仕組みについて,関係機関と連携をして取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆26番(稲葉誠一郎) ありがとうございました。 個人情報については,今の説明は,説明としての内容はよく理解できるんですが,やはり名簿をつくる立場になった人が物すごく今名簿をつくることにおびえているといいますか,例えばスポーツ団体なんかが血液型まで書きょうたわけです。これは何でかというと,プレー中にけがをした,事故があったとき,病院へ行ったときに血液型があった方が輸血なんかしたときに必要だろうということで,そういう名簿もつくりょうちゃったんですが,私が知っとるスポーツ団体においても,何で名簿をつくるんならという方,一人でもそういう方がおられたら,つくるのにちゅうちょするというような状況が出ております。やっぱり,名簿をつくるのは皆さんの了解をとりゃつくれるんですよと,拒否される方は載せませんよということを,もう少し市民の方に幅広く啓発をしていただくことが必要だろうと思いますので,今後とも啓発に力を入れていただきたいと思います。 それと,選挙啓発については,僕が全部よう聞きませんでした。それは申しわけなかったです。努力をしっかりしていただきたいと思います。 移植医療に対しても,やはりドナーカードだけではなかなかうまくいかない。提供する人の提供してもいいよという気持ちをやっぱり啓発していかないとなかなか難しい問題だと思いますので,今後ともよろしくお願いをいたします。 村おこしのことについては,やはりもう少し一歩踏み込んで,道の駅は1市町村で1つですかね,ですから今から道の駅というのは難しいんかもわかりませんけど,これからの農業の振興というのは,大変必要なことだろうと思います。せっかくそういうことをつくられるんですから,そこが生かされるように,そこの担い手の方が十分今後続けられるように,もう少し踏み込んだ施策を考えてやっていただけたらと思います。 以上で,私の質問を終わります。 (44番背尾博人議員「議事進行」と呼ぶ) ○議長(小川眞和) 44番背尾博人議員。 ◆44番(背尾博人) サンピア問題について,再質問があるか思うたらなかったんで,ああいう答弁で私は看過できませんので,申し上げておきたいと思うんです。 再生機構ですか,答弁によると,競争入札ということが基本であるから,今後の動向を見きわめたいと。結局,受動的で,能動的じゃ全然ないね。サンピア問題というのは,予算委員会か何かで私申し上げましたように,あの広大な1万坪を有する土地を再生機構が売却しようというそういう中で,市は財源的に考えて取得というのは非常に難しいと,こういう話じゃったですね。やっぱりあの一等地が競争入札をかけることによって,どういうところが触手を伸ばすかという,将来の福山の,いわゆる福山市の将来像を考えた場合に,やっぱり公共的な用地としてあそこは,国であろうと,市であろうと,県であろうと,そういう意味ではやっぱり考えなければならない,そういうとこだと思うんです。変なものが来てもいけませんしね。 そういうことになると,再生機構と福山市が緊密な連携をとって,その上に立って積極的に関与して,何とかあそこを,今のまま存続させることが難しいんであれば,他の用途も考えながらやるという,そういうことをやらないと,福山市の将来,50万都市を凌駕しようかというそういう中で,あの土地をみすみす,今の財政事情からいって難しいという,そういうことには私はならんと思うんです。そういう視点でやっぱり考えないと,きょうの答弁で事足りるとされるということであったら,私はもう非常に問題がある。ぜひ緊密な連携をとって,政界,財界含めて,あそこをそのまま残すというそのためにもどうすべきか,あるいは他の代替のことについてもどうすべきか,そういうことを本当に真剣にやっぱり考える必要があると。このことだけは申し上げときますんで,今の答弁で議会の同意が得られたと思ったら大間違いだということを申し上げておきますから。 ────────────────── ○議長(小川眞和) この際,休憩いたします。         午前11時38分休憩 ──────────────────           午後1時4分再開
    ○議長(小川眞和) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次に,2番榊原則男議員。 (2番榊原則男議員登壇)(拍手) ◆2番(榊原則男) ただいま議長より御指名いただきました2番榊原則男でございます。 まず最初に,この伝統ある福山市議会で壇上に立ちまして質問の機会を得ましたことに対しまして,大変誇りに思うと同時に,責任の重さを感じているところであります。先輩の議員の皆様方,どうぞよろしくお願いいたします。 また,羽田市長におかれましては,神辺町との合併について紆余曲折ありましたけれども,常に大きな視点あるいは寛容の精神の中で今日を迎えられましたことに対しまして,心から敬意を表するものであります。 さて,今回の質問は,神辺選挙区から議席をいただいた者として,どうしても合併後の神辺町の行く末について,私の口からお尋ねをしたく,会派であります水曜会の皆様方にお訴えいたしまして,そして御了解いただき,このような場を与えていただきました。 それでは,質問に入らさせていただきます。 まず,大きな1点目の神辺町合併建設計画についてであります。 神辺町合併建設計画は,合併特例法に基づき計画された事業であり,限られた財源の重点的,効率的な配分を基本に,有効的,そして効率性や緊急度,あるいは優先度を考慮して事業を選ばれた,いわば総合的な福山市神辺町のまちづくり計画であると,このように理解をしているところでございます。 この合併建設計画は,総事業費271億円,住みよい快適な基盤整備のまちづくり,交流と活力あふれる産業のまちづくり,歴史文化に根ざした生涯学習・文化のまちづくり,ふれあい・安心・やすらぎのあるまちづくり,新たな社会に対応したまちづくりなど,5項目に大別されております。 その中で,特に基盤整備のまちづくり事業費216億6100万円のうち,市街地の整備である神辺地区まちづくり総合支援事業費と川南土地区画整理事業費は,約68億円を占めており,数字の示すとおり,まさしく合併建設計画の最重要事業であります。しかし,川南区画整理事業そのものは,市長も御存じのとおり,昭和44年に区域決定,昭和50年に認可,事業着手をされており,今日に至るまで31年という長い年月が経過しております。この間,この事業を推進するために平成12年度からまちづくり総合支援事業で,事業規模や区域を縮小することでの事業の見直しを図ってきた,そういった経過があります。 そこで質問いたしますけれども,1番目でありますが,旧神辺町にとって最重要事業である神辺地区まちづくり総合支援事業と最重要課題である川南区画整理事業に対する羽田市長の見解をお尋ねをいたします。 2番目でありますけども,神辺地区川南まちづくり事業は,平成12年度には国のまちづくり総合支援事業を活用し,川南土地区画整理事業区域150ヘクタールを含む神辺地区約190ヘクタールの区域において,地区の抱える課題や特性を踏まえ,新たな視点でまちづくりを進めるために立ち上げられ,土地区画整理事業区域の縮小,地区計画の導入による市街地整備,そして農地集合地の調整区域への編入の3手法によるまちづくりを基本的な事業手法として,住民との合意形成を図られながら取り組んでまいられました。 平成15年11月には,3手法による整備方針,整備範囲をまちづくり基本方針として策定をされ,全体説明会,町内会別説明会,さらには土地区画整理事業区域,地区計画による整備区域,市街化調整区域編入地域へのそれぞれの事業別でも説明をされ,着々と合意形成が図られているところであります。 その中でも,川南区画整理事業については,旧神辺町において平成17年度昨年度中でありますが,さらに地権者の方々への合意形成,関係法令申請書作成,事業計画書案,実施計画書案を作成することと,平成18年2月には都市計画決定事前協議,同年4月には都市計画決定の縦覧となるとの予定を聞いていたところでありますけれども,実際にはそのように進んでおりません。そしてまた,遅くとも平成27年度,合併建設計画の最終年度でありますけれども,換地処分,区画整理の登記,清算事務となるような説明も受けてきたところであります。現在の進捗状況と今後の予定についてお尋ねをいたします。 3番目でありますが,事業手法として区画整理事業区域,市街化調整区域,地区計画区域の3手法に分けられていますけれども,区画整理事業区域,市街化調整区域編入については,おおむね住民の方々,理解が得られていると確信をしていますけれども,地区計画についてよくわからないといった,そういった意見が多く,十分な理解が得られていない状況であると,このように感じております。3手法の中で,特に地区計画に対する理解と合意形成が重要と考えておりますけれども,今後の取り組みについてどのように考えておられるのか,お尋ねをいたします。 4番目でありますが,建設計画の中の斎場建設についてでありますけれども,旧神辺町の多くの町民の方々が新しい斎場を望んでいたところであります。場所,規模,どのように考えておられるのか,お尋ねをいたします。 大きな2番目の歴史,文化のまちづくりについてであります。 神辺町は,中世から神辺城の城下町,山陽道の宿場町として長い歴史と,菅茶山に代表される文化の薫りを残しながら,一方では最先端技術を持った企業や大規模商業施設を有する地域としても発展をしているところであります。 特に,歴史的文化遺産の豊かなまちでありまして,とりわけ廉塾や本陣を初め,国分寺など主要な史跡など一連の歴史的文化遺産が多く,その周辺には城壁を思わせる石垣でつくった信玄積みと呼ばれる砂防砂留も残されております。また,「夕日」の作詞家であり,「いつもニコニコピンピン」が信条の葛原 滋先生,日本画壇の巨匠金島桂華先生,さらには日本画家猪原大華先生を輩出したところでもあります。今後は,さらに歴史と文化の薫るまちとして発展をすることが期待されております。 羽田市長におかれましては,合併前に神辺の史跡旧跡などじっくり時間をかけて訪問されたと,このように聞いております。その感想を含め,福山市の歴史遺産としての観光事業などの今後の取り組みと保存の仕方について見解をお尋ねいたします。 以上であります。(拍手) (羽田 皓市長登壇) ◎市長(羽田皓) 榊原議員の御質問にお答えいたします。 神辺地区まちづくり総合支援事業と川南土地区画整理事業についてであります。 これらの事業は,国道182号と神辺駅を結ぶ幹線道路整備及び面整備を進めることにより,良好な市街地形成を図ることを目的に取り組んでおり,川南地区における今後のまちづくりを考える上で重要な事業として,旧神辺町からの強い要望を受け,合併協議会において合意をされ,合併建設計画に位置づけられた事業であり,着実な推進を図る必要があると考えております。 次に,川南土地区画整理事業の進捗状況と今後の予定についてであります。 川南土地区画整理事業は,1969年昭和44年都市計画決定をし,1975年昭和50年には約150ヘクタールでの事業認可を受けておりますが,いまだ事業実施に至っておらず,市街地のスプロール化が進行しており,放置できない状況となっております。 このため,旧神辺町において2001年度平成13年度からそれぞれの地域特性に応じ,区域を縮小し土地区画整理事業を実施する区域,地区計画の設定により生活道路を整備する区域,営農意欲が強く市街化調整区域に編入する区域に分けてまちづくりを進めることとし,地域住民や地権者への説明会を重ねてまいりました。 その結果,土地区画整理事業及び市街化調整区域に編入する整備手法については,一定の理解は得られているものの,事業実施となると区画整理事業についていまだ十分な合意形成に至ってない,そういう状況があります。 次に,地区計画の今後の取り組みについてであります。 地区計画制度は,それぞれの地区の特性にふさわしい良好な市街地をつくるための制度で,都市計画で決定することとなります。計画案は土地の所有者等のコンセンサスを得ながら取りまとめるものであり,これまでも説明会,勉強会等を行ってまいりましたが,土地区画整理事業等と比べて,制度そのものが地区住民になじみが薄く,地権者の理解が十分とは言えない状況であります。このため,本年度において,地区計画については,より一層地権者に周知を図るため,地区別,整備予定路線別の説明会を行ってまいります。 今後,これら3つの整備手法への変更には,それぞれ同時期に都市計画法に基づく手続が必要であり,地区別説明会や各地権者への個別説明会等を開催し,川南まちづくり事業全域における合意形成を図り,早期事業化に向け努めてまいります。 次に,斎場の場所,規模等についてであります。 斎場の建設場所につきましては,合併までに神辺町で都市計画決定及び用地買収が完了しておりますので,この場所を基本に考えております。新しい斎場の規模等については,福山市中央斎場での受け入れ状況等,現状を見きわめる中で,今後検討してまいりたいと考えております。 次に,神辺町の歴史遺産についてであります。 神辺町は県内でも有数の文化財の密集した地域であり,合併により,廉塾や本陣が新たに加わるなど,福山市の歴史遺産はさらに豊かさを増したと考えております。こうした歴史遺産を合併と同時に本市の観光資源と一体的に整理をし,観光パンフレットやホームページで情報発信を行っているところであります。将来的には,市内に数多くある観光資源とあわせ,ゾーン別,テーマ別あるいは季節別に組み合わせるなどして,総合的かつ魅力ある観光ルートの設定について検討してまいります。 また,新たに加わった歴史遺産につきましては,関係者や地域の皆様の協力を得ながら保存に努めてまいりたいと考えております。 以上で,榊原議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆2番(榊原則男) 御答弁いただきました。 最初に,歴史と文化のまちづくりについて少しお話をさせていただきたいんですけれども,今神辺町におきまして,先ほど市長が申されたような,そういった歴史遺産がたくさんあるわけでありますけれども,地域の奉仕団体等につきましては,神辺学区の小学校,これの高学年でありますけれども,そういった子どもたちを年に1回廉塾,本陣あるいは国分寺などを案内をして,そして歴史の勉強をしております。また,地域の自治会などでは,子どもたちからお年寄りまで定期的な清掃活動をされたり,また秋には枯れ葉を集めて焼き芋ですね,そういったものを食べさせ,一連の活動で地域教育力のアップを図られているとこであります。 先ほど,羽田市長の御答弁にありましたけれども,神辺町が加わることによって豊かさを増したと,これから一体的な整備をしていきたいと,ゾーン別とか,テーマ別とか,季節的,そういったことで総合的に魅力あるそういったものをつくっていきたいというような御答弁をいただきました。まさしくそのとおりだと思いますし,そのことによりまして神辺町もさらに歴史と文化の薫るまちとして発展していくと,このようにも確信をさせていただきました。 それから,もう一点,保存についてでありますが,保存については十分な答弁とは私思わなかったんですけども,今神辺町の,一例挙げますと,廉塾等かなり老朽化しております。こういった文化財でありますけれども,昨年度実は神辺町におきまして寄附の申し込みがありました。現実には,いろんな条件等で,そういった寄附を神辺町が受けるということにはならなかった,そういった経過もあります。福山市はそういった,私もいろいろお聞きしましたけれども,文化財の寄附は前例がないということもお聞きいたしております。その場合,再度そういった申し入れ等があった場合には,何か手だても必要になるんじゃないかなというふうにも思いますので,そういったこともあるということをお話をさせていただきたいというふうに思います。 それから,最初に質問いたしました神辺町の川南区画整理事業等についてでありますけれども,羽田市長も十分把握されておるというふうに理解をさせていただいとります。ただ,少しだけ見解の違いというのがありますのが,神辺町,今の住民の方々は私はおおむね理解をしていただいているというふうに考えておりますので,問題は,先ほどから質問にも言いましたように,やはり地区計画という新しい制度のそういった理解度だろうと思います。これさえクリアすれば,早期にまちづくりというのは実現していくんじゃないんかなというふうに考えております。 市長も御存じのように,この神辺町の区画整理事業というのは,神辺町の発展のためにはどうしても私は必要だと思うわけですけれども,50万都市を目指されております福山市にとっても,これができないということになりますと,やはり大きな損失であると私は考えております。将来的には,この立地条件の大変よい神辺町,とりわけ川南地区への宅地を求める志向は根強く存在していると,このように思います。宅地需要は福山市でもトップであるといった,そういったことであるというふうに考えております。 私も町議会議員時代3期12年間この問題にかかわってまいりましたし,なかなかすんなりといくとは思いませんけれども,このまちづくり総合支援事業を新しく入れることによって,かなり住民の方々も理解を深めたというように感じておりますし,今までのような状態ではいけないということでは,賛成派も反対派も一致をしているわけでありますから,ぜひとも,羽田市長申されたように,難しい問題もあるでしょうけれども,早期に事業展開できるように,私はできるならば担当職員の増員など,早期にそういった体制づくりをしていただくということをお願いいたしまして,私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(小川眞和) これをもちまして,議第103号福山市長期総合計画審議会条例の一部改正についてから議第125号公の施設(福山市駅西送迎専用駐車場等)の指定管理者の指定についてまでの23件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 ただいま議題となっております議第103号福山市長期総合計画審議会条例の一部改正についてから議第125号公の施設(福山市駅西送迎専用駐車場等)の指定管理者の指定についてまでの23件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── △日程第4 議第127号 財産の取得についてから日程第10 議第133号 市道津之郷奈良津線山手橋架替工事委託契約締結の変更についてまで ○議長(小川眞和) 次に,日程第4 議第127号財産の取得についてから日程第10 議第133号市道津之郷奈良津線山手橋架替工事委託契約締結の変更についてまでの7件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (羽田 皓市長登壇) ◎市長(羽田皓) ただいま御上程になりました議案につきまして御説明を申し上げます。 このたびの議案のうち,まず,市民の安心・安全対策として,消防体制の整備を図るため,消防ポンプ自動車4台の財産の取得についてを提出いたしております。 契約案件といたしましては,より充実した市民サービスの提供が行えるよう,また福山市西部地域の活性化につながるよう,その拠点施設となる(仮称)福山市西部市民センターの建設工事を初め,電気設備工事や機械設備工事にかかわる請負契約締結3件について提出をいたしております。 このほか,快適な生活環境の確保や浸水の防除を図るため,新涯ポンプ場及び千年ポンプ場のポンプ設備工事にかかわる請負契約の締結についてと,都市計画道路整備事業といたしまして,市道津之郷奈良津線山手橋架替工事委託にかかわる契約締結の変更について提出いたしております。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております議第127号財産の取得についてから議第133号市道津之郷奈良津線山手橋架替工事委託契約締結の変更についてまでの7件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── △日程第11 発第3号 福山市国民健康保険条例の一部改正について ○議長(小川眞和) 次に,日程第11 発第3号福山市国民健康保険条例の一部改正についてを議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。39番村井明美議員。 (39番村井明美議員登壇) ◆39番(村井明美) 発第3号福山市国民健康保険条例の一部改正について,提出者として改正内容について説明を行います。 初めに,改正理由であります。 2006年度国家予算に盛り込まれた国民への負担増は,定率減税全廃や医療制度改悪など2兆7000億円に上ります。小泉構造改革のもと,大企業は優遇税制やリストラ支援策で大もうけを上げていますが,OECD統計では,日本の貧困率が世界で第5位になりました。この10年間で年収200万円以下の低所得者が24%ふえ1000万人に達する一方,年収2000万円を超える高額所得者が30%も増加し20万人に達しています。 また,最近10年間で,正規労働者は395万人減少し,非正規労働者は593万人増加し,労働者の3分の1,若者と女性の2人に1人は非正規労働者です。その8割は年収150万円以下という低賃金で働かされ,UFJ総合研究所の試算では,若者の正規社員とフリーターの年収の格差は3.7倍となるなど,貧困と社会的格差が広がっています。 不況やリストラ,就職難などで国民健康保険税加入者は増加し,福山市の国保加入世帯は8万4000世帯46.4%,15万6000人約33.2%が対象者です。国保加入世帯の多くを占める自営業者は,消費税の免税点引き下げや簡易課税制度適用上限の引き下げで消費税負担が重くのしかかり,経営が脅かされています。もともと脆弱な国保加入者の生活は,ますます厳しくなっています。このような状況のもと,国保税を引き下げてほしいの願いは切実です。 福山市は今年度の国保税を軽減後1人当たり課税額で1002円の引き下げを行う条例改正案を提出していますが,国保会計における2005年度収支決算見込みの歳入歳出差し引き額は12億7310万2000円,財政調整基金は25億3441万6000円とのことであります。この黒字分と基金を合わせれば,国保会計には38億円以上の財源があります。これら多額の決算剰余金や基金は,もとは市民が払った税金です。市民の生活が困窮している今こそ,この財源を市民に還元して国保税のさらなる引き下げを行うことが求められるものであります。 改正内容は,軽減後1人当たり課税額で前年度より4924円引き下げるもので,これにより福山市の国保税は,1人当たりで広島県内14市の中で10位となります。本来であるならば,3月の当初予算に決算剰余見込み金額を可能な限り繰り入れる,あるいは3月時点で正確な繰入額の計上が難しいのであれば,5月末の出納閉鎖で確定した決算剰余金を繰り入れれば,我が党の提案以上の国保税引き下げも可能であると思料するものであります。 基礎課税額の現行所得割税率100分の9.15を100分の8.70に,基礎課税額の現行被保険者均等割額2万7300円を2万3700円に,現行被保険者平等割額2万2500円を1万7300円に改め,これに伴い均等割額,平等割額の7割,5割,2割の各軽減額を改めるものです。 賦課割合は,応能所得割54.18%,応益均等割32.34%,平等割13.48%,応益割45.82%であります。 改正に伴い,6億8288万8000円の財源が必要になります。この額は,福山市の改正案による財源不足分にさらに4億8227万円を追加するものです。改正により,事務費,人件費が必要となってまいります。そのために,2005年度決算剰余見込み金額12億7310万2000円の中から充当することを求めるものです。 次に,国保税引き下げ以外の条例改正案は,さきに福山市が提案された内容と同様でありますので,説明は省略いたします。 この条例の施行期日は,公布の日からといたします。 この条例の適用区分は,改正後の福山市国民健康保険条例の規定は2006年度以降の国保税について適用し,2005年度までの国保税については,なお従前の例によるものとします。 何とぞ慎重審議の上,全会派そろって御賛同いただきますようお願いいたしまして,提案の説明とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております発第3号福山市国民健康保険条例の一部改正については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,総務委員会に付託いたします。 ────────────────── ○議長(小川眞和) お諮りいたします。 議案審査等のため,明6月20日及び6月21日は休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,明6月20日及び6月21日は休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次の本会議は,6月22日午後1時から開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 本日は,これをもちまして散会いたします。          午後1時37分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会議員 福山市議会議員...